豪州でオスの野生カンガルーが保護員を襲撃 肺やあばら骨に大けが
[シドニー 15日 ロイター] - オーストラリア北東部クイーンズランド州で、野生動物の保護活動を行う職員らがオスのカンガルーに襲われ、負傷した。
保護員のスミス夫妻が丘陵地帯ダーリングダウンズでえさやりをしていたところ、カンガルー1頭が夫のジムさんに襲いかかり、地面に殴り倒した。次にカンガルーは、夫を助けようと駆け寄った妻のリンダさんを襲撃。リンダさんは肺に損傷を受け、あばら骨の骨折に切り傷や擦り傷を負った。
駆けつけた夫妻の息子が木の枝で追い払うと、林へ逃げていったという。
メディアによると、リンダさんは近くの病院へ搬送され手術を受けた。ジムさんは傷を見せながら「怖かった。1度か2度地面に倒されて、1度はつかみかかられた」と恐怖の体験を語った。
救急サービスの責任者は「攻撃がもっと続いていたら、リンダさんには命の危険があった」と話した。
豪州には約4500万頭のカンガルーが生息する。人間の住む地域が拡大してカンガルーの生息地域と近くなっており、今回のような事故はまれとは言えなくなっている。
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