プロ野球観戦「有料LV」にファンが集まるワケ ライブビューイングが球団の新しい収益源に
場所がビアガーデン2カ所とホテルの宴会場なので、3会場ともバイキング形式で飲み放題、食べ放題。球場で配布されるものとほぼ同じデザインのユニホームも付いた。
LV会場配布分は、袖の部分にプリントされたエンブレムの文字色を、球場で配布するものと変更。各会場にはMCも配置して盛り上げ、選手の直筆サイン入りグッズ、ユニホームが当たる抽選会も実施して特別感を演出した。
3会場ともに料金は7500円と、球場で観戦することと比べても決して安くはなかったが、3会場合計796席分のチケットが完売に至った。
翌週の8月10~12日の対阪神3連戦と8月17~19日の対広島戦は、ホテル横浜ガーデンでのみ実施。料金は同じ7500円だったが、配布物はユニホームに代わって限定デザインのTシャツ。イベントゲームでもなかったためか、完売には至らなかったが、「想定通りの動員だった」(ベイスターズ広報)という。
だが、9月7~9日の対ヤクルト戦は苦戦した。みなとみらい地区で、ゲームメーカーのセガが運営している室内動物園「オービィ横浜」内のシアタースペースが開催会場だった。
ユニホームやTシャツ、グッズの配布や飲食の提供はせず、日本最大級のスクリーンを使った観戦メインの試験的なイベントだった。
観戦チケット代は1200円と安かったが、オービィ横浜に入る時点で2000円のパスポートを購入する必要があり、料金はトータル3200円。
MCが付き、抽選会も実施され、オービィ横浜の主要施設である室内動物園で遊んでもらったうえでの観戦を想定していたが、苦戦を強いられた。もっとも、入場者数が少なかった分、抽選での当選確率は極めて高く、来場した人は大いに得をしたのかもしれない。
「鷹の祭典」TOHOシネマライブビューイングは大成功
これに対し、福岡ソフトバンクホークスが7月16日に実施した、「鷹の祭典2018全国LV」も映画館を使ったLVだったが、こちらは大成功。
毎年、福岡・北九州・東京・大阪の4都市で行われるイベントゲーム「鷹の祭典」。ヤフオク!ドーム開催初日ゲームのLVを、全国47都道府県48カ所のTOHOシネマズで実施し、25カ所で完売。半分以下の入りだった会場は東北地区のわずか4カ所だけという好成績を収めた。
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