一流で活躍し続けるための「二つの武器」 現役29年間、工藤公康の“結果を残し続ける力"

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40代でも20代と同じ練習量をこなせるか

最近、解説者として球場を訪れると、30代の選手から「現役生活を長く続けるためにはどうすれば、いいですか」と逆に取材されることもあります。私の答えはひとつ。「若い頃と同じ練習量をこなしなさい」ということです。

長く野球選手を続けるには、パフォーマンスが若いときと比べて落ちていないことが前提条件です。だから、パフォーマンスを落とさない方法を見つけ出すには、「若いやつには負けない」「自分を高めてやろう」という「自分を突き動かす思い」がなければ続かないと思います。

だから、私は「毎日腹筋を2000回やってみよう!」と提案しています。多くの人が「そんなことできません」と答えます。その言葉の背景には「年をとり、経験を重ねれば“楽”ができる」という思いがあるのではないでしょうか。ですが、その発想こそが、第一線で戦い続けることができなくなるです。

私をはじめ、長く結果を出し続けた多くの人は、「練習量」を変えていませんでした。もし、20代の頃に3時間でできた練習量がこなせなくなってきたなら、5時間、6時間かけてやればいいのです。

当然、マウンドに登れば、年齢は関係ありません。だからこそ、若いときのパフォーマンスを維持するために、どうすればいいのか――を考える。私はその最短距離が「同じ練習量をこなすこと」だと思っています。ベテランが“楽”を覚えてしまえば、身体は元に戻ることはできなくなります。それこそが、現役引退への道を歩ませるのです。

「経験を積めば、“楽”ができる」その発想がプロの世界で長く続けられない理由である。
工藤 公康 野球解説者
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