日本人が知らない南北首脳会談「意外な成果」 南北トップ2人が放った渾身の一打とは

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もちろん、北朝鮮が移動式発射台から打ち上げられる人工衛星のサイズや重量には限界がある。とはいえ、このような技術を持っている以上、北朝鮮は宇宙開発プログラムでいいとこ取りをしてくる可能性は残る。

そもそも、北朝鮮は西海の衛星発射場を解体すると約束しながらも、宇宙への野心を膨らませている節がある。たとえば、平壌にある衛星管制総合指揮所の増築が行われていると、少し前にNK Proが報じている。

トランプ大統領は終戦宣言への署名を約束した?

また、アメリカとその同盟国は北朝鮮の宇宙計画は弾道ミサイル開発と不可分の存在と見ているのに対し、北朝鮮は人工衛星の打ち上げは平和的な民間事業だと主張し続けてきた。

以上を整理すると、西海衛星発射場を解体するという公約のポイントは、北朝鮮が国際査察を受け入れる意思を示した点に絞られてくる。

アメリカにとってはこれを足掛かりに、別の施設についても同様の譲歩を引き出す道が開けてこよう。たとえば、交渉のハードルがあまり高くない案件としては、5月に爆破された豊渓里(プンゲリ)の核実験場に対する事後査察が考えられる。

寧辺の核施設を永久廃棄する用意があるとした点は、朝鮮戦争の終結宣言を引き出す材料として提示されたものとしか考えられない。ちなみにトランプ大統領は6月の米朝首脳会談で金委員長に、終戦宣言への署名を約束していた可能性がある。

平壌共同宣言の文言は、「寧辺原子力研究センター」のどの施設を閉鎖するかについては幅を持たせている。

実は寧辺は単一の核施設ではなく、ウラン濃縮用の遠心分離機を推定4000台備えた核燃料工場のほか、プルトニウム製造用の5メガワット原子炉、使用済み核燃料の貯蔵施設および同再処理施設など、各種の重要施設が存在する。

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