安室奈美恵に次ぐ「歌姫」が到底現れない理由 間口は広がったが矮小化した音楽ビジネス

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アーティストもアスリート同様に、日本代表として世界で認められることで、“新・歌姫”となれるのではないでしょうか。その意味で音楽業界に携わる人々は、グローバルスタンダードのマネジメントが求められているのです。

“新・歌姫”の育成という奇跡はあるか

最後に話を安室さんに戻すと、オフィシャルサイト、ファンクラブ、オンラインストア、Facebookページのすべてを9月30日で終了するそうです。そのとき、さらなる「アムロス」が叫ばれるのではないでしょうか。

「5年前から引退を考えていた」「二度とステージには立つことはない」と公言しているため復帰はないでしょうし、「これから趣味を探します」と笑顔で語っていただけに、まずは25年間の疲れを癒やすのでしょう。

ただ、安室さんは昨年11月に放送された「告白」(NHK)で、「引退は1つの通過点で、終わりがあれば、始まりがある」「この先の人生のほうがもっと楽しいことが待っているし、新しい発見とか新しい興味とか『やってみたいな』というものがあったら、そこに情熱を注いでみるのもいいなって」とコメントしていました。

また、9月18日に放送された「これで見納め!安室奈美恵引退スペシャル!」(日本テレビ系)では、「(引退は)ネガティブな感じではなく、次に進むためのステップ」「40代は意外と10代くらいの勢いでいけちゃうんじゃないかな。また楽しいんじゃないかな」と語っていました。

安室さんの所属事務所は、2015年に自ら設立し、代表を務める「stella88」ですが、事業内容の欄には、「タレントやアーティストの養成、マネジメント」などの項目もあるだけに、“新・歌姫”の育成もないとは言えません。平成のほぼすべての期間をトップアーティストとして駆け抜けた「“平成の歌姫”安室さんが、元号が変わった来年に新たな時代の歌姫を育てる」としたら何ともロマンがあるだけに、期待したくなってしまいます。

安室さんなら、音楽でなかったとしても、ファッション、美容、アートなど、さまざまなジャンルでの活動も可能。アーティストからビジネスパーソンに転身した安室さんが見られたら、それはそれで多くの日本人を再び喜ばせてくれることでしょう。

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