「発酵食品」の真実をどれだけ知っていますか 和菓子の「くず餅」も実は発酵食品だった

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61. 世界で2番目に臭い食品にあげられるホンオフェはガンギエイの切り身を発酵させたもの。韓国の高級食材

62. 臭気指数計で、シュールストレミングは8070Au、ホンオフェは6230Auと記録されている

63. キビヤックはイヌイットの伝統的な発酵食品。アザラシの腹に海鳥を詰め、土の中で発酵させたもの

64. くさやはアジなどの開きをくさや汁に漬けて天日で干したもの

65. くさや汁には抗菌作用があり、ケガの治療薬として利用されていた時代もある

66. イカの塩辛など魚の身や内臓を塩漬けにし発酵させた塩辛が、魚介類を使った最初の発酵食品と考えられる

67. チョコレートも広義においては発酵食品のひとつ。カカオマスはカカオ豆の種と果肉をバナナの皮などで包み発酵させ、乾燥、焙煎、磨砕したもの

納豆を最初に食べたのは?

68. 納豆は、聖徳太子が馬に与えていた煮豆の余りを藁に包んで保存したらできたという言い伝えがある

69. 納豆を初めて食べた人物は、他にも源義家、光厳法王、加藤清正、豊臣秀吉など諸説ある

70. 日本では各地で多様な野菜が作られ、漬物の種類も600種類以上におよぶ

栄養価が豊富なぬか漬け(撮影:尾形文繁)

71. ぬか漬けが広まったのは、白米を食べるようになった江戸時代、大量に残った米ぬかを有効利用したことから

72. ぬか漬けは、野菜を生で食べるよりも栄養価が豊富

73. ぬか漬けの糠みそ1g中に、乳酸菌が約8~10億個、その他の細菌や酵母も約1億個以上生息しているという

74. たくあんは沢庵和尚が将軍徳川家光に献上したことからたくあんと名付けられたという説がある

75. 秋田の「しょっつる」、香川の「いかなごしょうゆ」、能登の「いしる」は日本三大魚醤と呼ばれる

76. 熟鮓(なれずし)は魚に米飯を混ぜ重石をし長期間発酵させたもの。縄文期に東南アジアから伝わったとみられる

77. 熟鮓は乳酸発酵により魚の長期保存が可能になったもので、現代の寿司の起源と考えられている

78. 甘酒は米麹に湯を加えて作る日本の伝統的な甘味飲料

79. 甘酒は江戸時代には夏バテ防止用の栄養ドリンクとして飲まれていた。俳句の世界で「甘酒」は夏の季語

80. 甘酒はビタミンB₁、B₂、B₆、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸、ブドウ糖からなり、「飲む点滴」と呼ばれる

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