僕たちが「抵抗されても変革をやめない」理由 小泉進次郎×松本晃「100年人生」働き方対談

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松本:僕は、やっぱり仕事してきて面白かったなと思っていますよ。それなりに世の中の役に立ったんじゃないかな。たくさんの人の命も助けたし、人を喜ばせたし、社員たちも喜んでくれたし。僕は会社の経営者をやってきて、何がいちばん面白いかって、社員の月給を上げることだと思っているんですよ。

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会社の経営とは、すべてのステークホルダーを喜ばせること、それが僕の定義です。そして、ステークホルダーには順序があります。1番は顧客と取引先。2番は従業員とその家族。3番はコミュニティ。そして、最後が株主です。その順番どおりに喜ばせていかないと、うまくいかない。小泉先生も、ちゃんとみんなを喜ばせておられますね。

小泉:そんなことはないですよ。結構、敵もいます。

松本:いやいや、何をやっても抵抗勢力は必ずいるものです。仕組みや制度を変えるということは、必ず損する人が出てくるということですから。やはりマジョリティを喜ばせることです。

小泉:変えるというのは、自分のエネルギーコストを含めて、ストレスもかかりますよね。それでもやるのは、やはり、変えた先に広がる景色が描けているからだと思うんです。その景色が見えていれば、変える過程で障壁があっても、自分にかかる負荷が大きくてもやる気がわいてくる。

それに、僕は、日本人の力を信じているんです。強烈に。海外留学の経験もありますから、日本人、そして日本という国は本当にすごいと痛感しています。いまの日本がこのままであることは、それが限界なのではなくて、本当はもっとできるのに「できない」と思い込んでいるだけなんですよ。

松本:まったく同感です。

小泉:人口減少。高齢化。日本は厳しい。お隣の中国を見て「あんなに大きく成長して、どんどん置いて行かれるなあ」と思っているでしょ。確かに中国はすごい。スケールもかなわない。だけどね、「中国のような社会を実現したい」と考える国がどのくらいあるだろうか? やっぱり日本のような社会にしたいと考える国のほうが圧倒的に多いと思いますよ。

だって、いつも監視されていて嫌じゃないですか。便利と引き換えに何を失っているのか。政治家は批判もされますし、いろんな意見を言われますが、それは日本がいろんなことを言える自由のある国ということなんですよ。日本にはまだまだやれることがある。その、日本の潜在力に対する強烈な思い。これがエネルギーになっています。

誰が決めた? 無意味な就業規則

松本:どこの会社でも、どこの国でも、可能性がないなんてことはめったにありませんよ。必ずある。その可能性をどう引き出すかということです。だからまずは、あらゆることを変えてみるということですよ。変えてみて、失敗したなら、また直せばいいんだから。

会社なんて、環境と制度を変えれば変わるものです。考えてみれば、会社の中には変な制度がいっぱいあるわけですよ。たとえば、就業規則。ほとんどの会社が同じことを守ってるけど、あんなものは大昔の規則です。どうして朝9時に来て、18時に帰るのか? 誰が決めたのか? 僕は、基本的には成果主義者ですから、成果が出せるなら好きなようにやればいいと考えています。だから、カルビーでは完全在宅勤務に変えました。年に1回も会社に来なくていい、好きにやって成果を出してください、と。

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