ホンダCR-V、乗ってわかった1.5ターボの実力

日本復活の5代目は家族愛に満ちたSUVだ

日本と欧州市場の本命はi-MMDのハイブリッドだと思うが、オーストリアの試乗会には間に合っていなかった。本格的には秋から市販されるはずだ。ということで、実際にハンドルを握ったのは1.5Lのガソリンターボモデル。

駆動方式はベースがFF(前輪駆動)だが、AWD(4輪駆動)もラインナップされている。新型CR-Vは初代から比べるとサイズは大きくなったものの、ホンダらしいユーザー目線のクルマは健在で、2列と3列シートを可能としたボディパッケージが面白かった。

開発コンセプトは道具としての質実剛健さ。実際にミッドサイズのSUVはロングドライブの快適性・安心感とたくさんの荷物を積むための利便性が大切だ。とはいえ、ホンダにとっては大きなサイズのクルマはあまり得意ではないので、全長はなるべく大きくしないようにしている。スタイリングはすこし保守的かなと思うものの、飽きがこない実用的なファミリーカーとしては受け入れやすい。

道具としての質実剛健さがコンセプトだ(写真:Honda Motor Europe)

しかもパッケージはかなり頑張った。新型CR-Vは同じボディに2列と3列シートが用意されるので、3列シートSUVのマツダ「CX-8」よりもコンパクトだ。2列で使うと後席の足元はゆったりとしたスペースがありがたいし、3列でもなんとか我慢できるスペースだった。

オフロードを走れるSUVはステップが泥で汚れやすいが、ドアがサイドシルの下側まで伸びているので、キャビンが汚れにくい。SUVでアウトドアを経験しないとわからない機能だ。リヤゲートは中央部のバンパー下にセンサーがあり、足でゲートを開けることもできる。両手に荷物を持つときに有効だ。私なら開けゴマと音声認識もありだと思ったが。

安全性も抜かりはない。アメリカで厳しく評価されるスモールオフセット衝突にも対応するボディと充実した機能を持つホンダセンシングと呼ばれる予防安全技術が特徴だ。オーストリアで試した限り、前車に追従するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と車線維持支援のLKAS(レーン・キープ・アシスト・システム)は使いやすい。カメラを使って白線を見るだけでなく、歩行者を認知しブレーキとステアリングでアシストする機能も持つ。

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