台湾スイーツ「豆花」が新宿に上陸したワケ 「ミロード」リニューアルに合わせ日本初出店

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劉氏が開発したメニューには「劉ママの牛肉麺」(1180円)、「劉ママのルーロー飯」(880円)などと「劉ママの」がついている。また、食事でおすすめなのは担々麺や、限定20食の弁当「台湾便當」(1280円)だ。

日本店限定で、しょっぱいメニューも充実。汁なしの白胡麻担々麺、880円(編集部撮影)

「台湾特有の香辛料を使ってはいますが、豆花の味を邪魔しないよう、やさしい味にしています。また、あえてお弁当箱に詰めた『台湾便當』は、小旅行したような気分を味わっていただけるようにとの思いを込めたものです」(小峯氏)

台湾も、日本と同じように駅弁の文化があるようだ。種類も豊富で、台湾鉄道に乗って駅弁を食べるのが、台湾旅行の際の楽しみとなっているらしい。

また、豆花に組み合わせる季節限定のフルーツとして、日本店オリジナルのものも検討しているそうだ。

大型リニューアルによって店舗全体で相乗効果が

7月11日のメディア向け内覧会で登壇したミロード所長の髙岩法子氏(編集部撮影)

ミロードのレストランフロアは5月18日に8階が、そして7月13日に7、9階がオープンし、これですべてのレストランフロアがそろったことになる。10年ぶりの大型リニューアルとあって、テナント選択にも力が入っている。リニューアルオープンに際してのメディア向け内覧会では、ミロード所長の髙岩法子氏があいさつし、コンセプトや意気込みについて語った。それによると「若い女性をメインターゲットに、ファッションフロアとの相乗効果」(髙岩氏)が店舗構成のコンセプトで、楽しく、女子会などにも適した店舗を選択している。5月にオープンした8階は「売り上げがリニューアル後30~50%伸びで移行している」(髙岩氏)とのことだ。

今回リニューアルした7、9階には、日本初上陸店舗として騒豆花のほか、“逆輸入ラーメン”「MENSHO SAN FRANCISCO(メンショー サン フランシスコ)」などが挙げられる。また、ご飯や麺とオリジナルナムルなどのトッピングを自由に組み合わせられる“コリアンパワーボウル”「VEGEGO(ベジゴー)」や、“肉食女子”をターゲットとする「THE MEAT & LABO(ザ ミートアンドラボ)」も、女子受け度が高そうだ。

そんななかにあって、騒花豆のオープン後1カ月の状況はどうだろうか。小峯氏によると「連日行列」とのことだ。

気になっていたのが、価格設定だ。食事類は台湾便當の1280円が最高で、あとはだいたい1000円以内に収まる、若い女子のお財布にも優しい価格。しかし、季節限定の豆花については「マンゴースイカ豆花」が1380円、マンゴー豆花は1480円と、スイーツにしてはかなりハードルの高い設定になっている。価格に関して聞くと、「台湾店に比べると2~3倍の価格になっています。設定については迷ったのですが、お客様に騒豆花の価値をきちんとお伝えしたいと考えました」(小峯氏)という。

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