米国株式反発、ダウは1万5615ドルで終了 堅調な米ISM製造業景気指数が下支え

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11月1日、米国株式市場は、10月の米ISM製造業景気指数が2年半ぶりの高水準となったことを受け、反発して終了した。写真はニューヨーク証券取引所。10月撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 1日の米国株式市場は、10月の米ISM製造業景気指数が2年半ぶりの高水準となったことを受け、反発して終了した。

ダウ工業株30種<.DJI>終値は69.80ドル(0.45%)高の1万5615.55ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は2.33ポイント(0.06%)高の3922.04。

S&P総合500種<.SPX>は5.10ポイント(0.29%)高の1761.64で取引を終えた。

週足ではダウが0.3%高、S&Pが0.1%高、ナスダックが0.5%安となった。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景気指数は2011年4月以来の高水準となる56.4に上昇。景気を見極める上での分岐点となる50を5カ月連続で上回った。このほか、中国国家統計局とHSBCが発表した10月の製造業PMIもともに上昇するなど、製造業部門が世界的に堅調に推移していることが示された。

こうしたなか、米連邦準備理事会(FRB)が予想より早い時期に緩和縮小に着手するとの観測が高まっている。ジャニー・モンゴメリ・スコットの首席投資ストラテジスト、マーク・ルシーニ氏は、一連の経済指標で「経済はそれほど弱くない可能性が示された」としている。

航空機大手ボーイングは1.9%高。前日に主力小型機「737」の月間生産ペースを2017年までに現在の38機から47機に引き上げると発表したことが好感された。

ナスダック市場上場の太陽光発電モジュール製造大手ファースト・ソーラーは17.6%と急騰。前日発表した第3・四半期決算が予想を上回り、通年の業績見通しを上方修正したことで買われた。

一方、シェブロンは1.6%安。前日発表した第3・四半期決算が予想に届かなかったことが嫌気された。

保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は6.5%安。前日発表の第3・四半期決算は予想を若干上回ったものの、個人向け保険部門が予想に届かなかったことで売りが出た。

これまでにS&P500種指数採用銘柄のうち約74%が四半期決算を発表しているが、内容は強弱混交となっている。

騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が7対8、ナスダック市場が2対3だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         15615.55(+69.80)

前営業日終値    15545.75(‐73.01)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         3922.04(+2.33)

前営業日終値    3919.71(‐10.91)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1761.64(+5.10)

前営業日終値    1756.54(‐6.77)

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