スーパーカブ60周年に見たモノ作りの凄み カブ以外にも愛される仲間が17社集まった

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それらの中からいくつかを紹介したい。

まずは、何と言っても多くの人々に「お腹一杯食べたい!」という夢を叶えてくれた「チキンラーメン」。

日清食品のチキンラーメンとひよこちゃん(編集部撮影)

お湯をかけるだけで食べられることで、大人気に。しかも保存性にも優れることから台所から食材を持ち出すきっかけを作ったともいえる。

山で海で、お湯さえ沸かせばお腹が一杯になるほど食べられるチキンラーメンは、レジャーでも大人気。満腹中枢をも刺激する最良の食文化だったのかもしれない。

チキンラーメンを発明した日清食品創業者の安藤百福氏はその後「カップヌードル」も発明。人の食を場所を選ばぬモノへと進化させた。

続いて、エポック社の「野球盤」は、それまでのゲーム機に対して1人で遊ぶモノが多い中、ゲーム機を使い相手(人)と対戦することを卓上で実現したといえる。戦後の混乱も落ち着き、人々は高度成長に向かい夢を追い豊かな時代に入っていくことになる。豊かさの象徴の一つにスポーツが盛んになることがあるだろう。

いまだに愛される教育関連商品も多い

「野球盤」こそが、スポーツの扉を開けるきっかけになったのではないか。

エポック社の野球盤(編集部撮影)

人と対戦することで、ルールやマナーなどスポーツマンシップを子どもの頃に体感することで、正しい生き方へ導かれるきっかけにもなっただろう。

「野球盤」というゲームで、スポーツを知り人の気持ちを感じられる。面白いだけではないそんな教育ゲームだったと今、改めて思う。

「スケッチブック」といえばマルマンが発売する深緑と黄色の大胆なデザインの大型画用紙ノート。1度や2度は学校教材として、純白の画紙に夢を描いた経験をお持ちの方も多いだろう。

その夢が叶ったか否かは別にして、その画紙には特別な施しがされていることはご存じだろうか。

マルマンのスケッチブック(編集部撮影)

画用紙表面の凸凹のシボ加工によって、絵の具やクレヨン、色鉛筆などのそれぞれの良さも引き出す美しさがある。

また、仕事現場でも重宝がられる最たる例としてはTV局やステージでフロアーデレクターが出演者へ時間等を伝える「カンペ」だ。これは、ほぼ100%が「スケッチブック」が使用されている。

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