埼玉西武・秋山翔吾、30歳を迎えた侍の原動力 記録を期待される今、励みになっていること

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8月3日現在、開幕から一度も首位の座を他球団に譲っていない。「西武ライオンズ」として埼玉県に本拠地を構えて40周年となる今年、2008年以来のリーグ優勝と日本一が期待される。

「僕自身も優勝したことがないので何とも言えないですけど、ここから先は順位によってピリピリする試合も増えていくだろうし、自分がそこでどんなふうにやっていけるかという期待もあるし、不安もあります」

30歳を迎えた今、原動力になるものとは

1988年生まれの秋山は、今年4月に30歳の誕生日を迎えた。プロ生活は今年で8シーズン目。いつまでも若い気持ちでハツラツと体を動かしたいと思う一方で、「もう若手ではない」と冷静に年齢を受け入れる気持ちもあるという。

「野球界の現役がだいたい40歳くらいまでと考えると、もう真ん中まで来ているわけだから、自分のことだけやっているわけにはいかないと思いますよね。自分がある程度成績を残せるようになったのと同じ頃に、チームの中でも近い年齢の浅村(栄斗)がキャプテンになったこともあって、去年あたりからそういう自覚が強くなってきました」

オリックス戦前の練習で調整する秋山選手(撮影:風間仁一郎)

30歳を過ぎれば、フィジカル面も20代前半と同じというわけにはいかなくなる。

変わりゆく体のコンディションと、それと引き換えのように得た確かな経験値。

その2つのバランスをどう料理していくかも、今後問われてくるテーマだろう。

「経験については成功・失敗ともに得られている実感は強いですが、フィジカルに関しては進化を抑えられるというか、下に引っ張られる年齢にはなっていますね。勝手に伸びる時期は過ぎているので、トレーニングや走ることにおいても、質も量も本当に意識して要点をつかんでやらないと、勝負できるフィジカルにはならない。だから、さらに一歩先まで追い込むくらいの考えで取り組んでいます」

個人的なフィジカル、メンタルの変化に加えて、チームとして試合で求められる役割や、期待される結果も変わりつつある。

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