ソフトバンク、上期営業益が過去最高に 来年度は売上高7兆円突破めざす
[東京 31日 ロイター] - ソフトバンクが31日発表した2013年4─9月期の連結業績は、営業利益が前年同期比67%増の7151億円で過去最高となった。
7月に買収完了した米スプリント
14年3月期の売上高は6兆円を突破する見込み。さらに来年度は1兆円上積みし、7兆円規模の売上高を目指す。会見した孫正義社長は「来年の数字についてかなり手応えを得た」と説明。「不確実性の時代と言われるなかで、1年以上先のことを読めるレベルにまで足腰がしっかりしてきた」と語った。
<スプリントは1年後から反転>
13年4─9月期の営業利益は同業のNTTドコモ<9437.T>の4731億円、KDDI<9433.T>の3476億円を上回った。連結化したガンホー、ウィルコムの株式評価替え益約2500億円という一時的な要因を除くとドコモをやや下回るが、KDDIは上回った(訂正)。
顧客の減少が続くスプリントの反転には、1年程度かかりそうだという。孫社長は「ソフトバンク流の営業ノウハウを移植するのに1年。1年でネットワークも改善する。1年はかかると思うが、1年過ぎると様変わりすると思っている」と述べた。
10月に買収を発表した携帯電話の卸売企業、米ブライトスターの買収も、スプリントの反転に貢献する見込み。大量に端末を調達することでコスト低減ができるためで、半年以上前から買収の準備を進めていたという。
孫社長は「大きな挑戦である米国事業は来年以降に反転してくるとの確証を得た」と語った。
<コンスタントに営業利益1兆円>
ソフトバンクは今回、15年3月期の業績見通しも公表。売上高は7兆円規模、営業利益は一時的な要因抜きでも1兆円の達成を目指す。14年3月期の営業利益も1兆円以上を計画しているが、これにはガンホーなどの株式評価替え益が含まれている。
孫社長は「実質的には2500億円の(営業)増益になる。今後、コンスタントに1兆円を突破できるめどがたった」と述べた。
(久保信博 編集;北松克朗)
*本文中の「一時的な要因を除いても、首位に立った」を「一時的な要因を除くとドコモをやや下回るが、KDDIは上回った」に訂正します。
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