独VW第3四半期は営業増益 通年見通しは据え置き

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10月30日、独VWが発表した第3・四半期決算は、営業利益が27億8000万ユーロとなり、前年同期から増加した。写真は同社のロゴ。28日撮影(2013年 ロイター/Fabian Bimmer)

[ベルリン 30日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した第3・四半期(7─9月期)決算は、営業利益が27億8000万ユーロ(38億ドル)となり、前年同期の23億2000万ユーロから増加した。

高級車ブランドのアウディやポルシェの販売が過去最高となったことが寄与した。

営業利益はロイター調査によるアナリスト予想平均に沿った内容となった。

今年通年の見通しについては、前年に達成した過去最高の営業利益115億ユーロに並ぶとともに、販売・出荷で過去最高を更新するとの目標を据え置いた。

ただ、同社は年間目標が「非常に厳しい経済状況を考えるととても野心的」とコメント。

ハンス・ディーター・ペッチ最高財務責任者(CFO)は、「われわれはコストと投資のしっかりとした管理に注力している」と述べた。「これは、経済状況がすぐには改善しない見通しであることを考えると、特に重要だ」とした。

アナリストは、次世代プラットフォーム「MQB」の導入が利益を圧迫すると警告している。一方、VWは、このプラットフォームがグループのコスト構造に「ますます良い効果をもたらす」とした。

VWの株価は4.4%高の182.50ユーロで推移した。

メッツラー銀行のアナリスト、ユルゲン・ピーパー氏は、「利益横ばいの見通しに感心する点は何もない」と指摘。「昨年自動車メーカーは散々な状況にあったため、今日発表の前年比の数字が良く見えるだけだ」とした。

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