世界が絶賛、「ハローキティ新幹線」の衝撃度

白地にピンク「まるで旅客機」完成への舞台裏

南海電鉄とLCCのピーチがデザインでコラボした特急列車の「ラピート」(写真:I.Sakurai / PIXTA)

「格好いいですね」。ある鉄道カメラマンがそのデザインを称賛した。下馬評では、白地にピンク色の新幹線デザインを危ぶむ声もあったが、「青一色の南海電気鉄道の特急『ラピート』も以前LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションの機体デザインと同じ白とピンクの配色にしたことがある。これが格好よかったので、キティ新幹線も間違いなく格好いいはずと思っていた」。

8号車のドア付近には、ハローキティと大阪名物のたこ焼きが一緒に描かれている(撮影:尾形文繁)

グレーとブルーを基調としたオリジナルの500系は戦闘機を想起させるが、真っ白な車体にピンク色が配された500系はまるで旅客機のようだ。オリジナルにはない華やかさがあり、この列車が駅に入線してきたら人目を引くのは間違いない。

1号車から8号車まで、各車両のドア付近に大阪府のたこ焼き、山口県のフグといったご当地の食べ物と組み合わせたハローキティのイラストが張られている。

屋外広告物規制をクリア

鉄道車両に商業キャラクターのラッピングを施すことは屋外広告物と見なされ、自治体が定める規制の対象となる。表示場所、表示面積、表示個数などの規制内容は各自治体によって異なるため、長距離を走り多くの自治体にまたがる新幹線にとって広告規制は頭の痛い問題だ。エヴァ新幹線のケースではアニメ本編に登場するメカやマークなどの意匠はいっさい張らず、配色だけでエヴァンゲリオンの世界観を再現するという”奇襲”が奏功した。

逆にハローキティ新幹線の場合は正攻法。イラストを車体に張っているために、「各自治体に確認を取った」(財部長)。ハローキティのイラストのサイズがやや小さいのはそのせいかもしれない。ただ、車体の窓に沿って大きく描かれたピンク色のリボンのラインはまぎれもなくハローキティの世界観を体現している。この辺はエヴァ新幹線のノウハウが生かされているのだろう。

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