「売春婦の元締め」が議員になる大変な時代 変わるトランプ時代の有権者

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彼らのトランプ支持は依然として固い。ロイター/Ipsosが今月1-18日に全米で行った世論調査によると、白人福音派の有権者の71%がトランプ氏の仕事ぶりを支持すると回答。米国の登録済み有権者全体では、この数字は43%だった。

先駆者トランプ

州の共和党内で、ホフ氏の合法な売春宿を閉鎖に追い込もうとする動きもあったが、ホフ氏は予備選で、3度当選した現職議員を破った。ホフ氏が所有する売春宿のうち4軒があるリヨン郡の有権者は、11月の中間選挙で閉鎖の是非について投票することになる。

売春宿は、ネバダ州の一部では1800年代から合法とされており、1970年代に最初の認可が下りた。ラスベガスやレノなどの都市がある郡も含めた人口密集地では、設置が認められていない。

有権者のデビー・トーマスさんは、売春宿閉鎖を求める請願書に署名した。それと同時に、州の商業税の廃止や、銃を持つ権利の擁護、教育の改善や、連邦政府に対する住人の水利権の保護などを訴えたホフ氏を支持したという。

ホフ氏に対する共和党指導部の評価は割れている。州共和党の議長は、ホフ氏のような「財政保守派」は歓迎すると述べた。だが、サンドバル州知事や、中間選挙で再選を目指しているが劣勢が伝えられているヘラー連邦議会上院議員など、党のエスタブリッシュメントの大半は、ホフ氏支持を表明していない。

だがそれはどうでもいい、とホフ氏は言う。

ホフ氏は、トランプ大統領こそが、宗教右派の支持を得るために熱心で、エスタブリッシュメントを避け、伝統的な候補者の型を打ち破る新たな時代の共和党の先駆者だと語った。

トランプ大統領は、このネバダ州議会選については立場を表明していない。だが、ホフ氏は、トランプ大統領の元顧問ロジャー・ストーン氏と集会を開き、大統領による党の変質がなかったら、選挙区を制する位置に立つことはできなかったと述べた。

一方で、トランプ大統領への支持が、ホフ氏にまで広げられるものではないと話すキリスト教保守派の有権者もいる。

ラスベガスの巨大教会を率いるポール・グーレ牧師は、売春宿の経営者が中間選挙の投票用紙に名を連ねることに失望したと話す。

「私にっとっては、信仰や価値に立ち返る問題だ」と、グーレ牧師は電話取材で話した。「ホフ氏は、他人の性欲のために身体を売る若い女性から利益を得る職業に就いている。女性を貶めるものだ。そんなことをしている人間を支持するよう、自分を納得させるのは無理だ」

一方で、倫理的な問題を棚上げにしてホフ氏を支持する人もいる。

退職した検察官で福音派のロバート・トーマスさんは、妻のデビーさんとともに、ホフ氏に投票した。ホフ氏の売春宿のことは「非常に懸念している」ものの、目をつぶることにしたという。

「デニス・ホフは、自分の言葉を守り、言ったことを実行する男に見える」と、トーマスさんは言った。

(Tim Reid 翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)

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