猛暑!クラフトビールに注目が集まる必然

世界も注目する「伊勢角屋麦酒」の目標とは?

(写真:SHUN GATE編集部 取材月・April 2018)

大量生産のビールとは一線を画し、香りや苦みに個性を持たせ、味わいをじっくりと楽しむ“クラフトビール”の人気が広がっている。

当記事は「SHUN GATE(運営:凸版印刷)」からの転載記事です

クラフトビール先進国のアメリカではビール市場全体に占めるクラフトビールの流通量はすでに10%を越える。一方、日本ではわずか1%にも満たないのが現状ではあるが、作り手の技術や知識、その製品としてのクオリティの高さは既に世界が認めるところで、多くの権威ある世界的な品評会やコンクールで日本のメーカーが賞を獲得することも珍しくない。

無限のポテンシャルを秘める日本のクラフトビールの魅力を探るべく、国内を代表するクラフトビールの作り手の一つ、三重県伊勢市に拠点を構える「伊勢角屋麦酒」を訪れた。

限られた原料で、自由自在に味わいを操るビール職人

伊勢の中心地から車で15分程離れた、閑静な場所に位置する小さな醸造所。中に入ると既にビールの仕込みの真っ最中。ビール職人であり、伊勢角屋麦酒の代表取締役社長でもある鈴木成宗(すずき なりひろ)さんが、作業の合間を縫って、ビールづくりの手順や勘所を教えてくれた。

中身の温度をこまめに測りながら糖化時間を調整する(写真:SHUN GATE編集部)

この日仕込んでいたのは、夏に地元で開催されるお酒のイベントで披露する予定のセゾンビール。セゾンビールとはビールの種類の一つで、ヨーロッパの農夫らが夏の農作業の間に喉を潤すために飲んでいた、アルコール度数が低めでホップの苦みとフルーティーな香りが特長のビールのことだ。

ビールの味わいの行き先は、すべて職人の勘と経験に託されている(写真:SHUN GATE編集部)

ビールづくりの主な原料は、麦芽、ホップ、酵母、水の4つ。香り付けのために加える副原料も存在するが、ビール職人は基本である4つの原料の種類と配合、そしてそれに見合った製法を調節することで、自分の狙ったビールの味を表現していくという。その組み合わせは無限で、ビールの味わいの行き先は、すべて職人の勘と経験に託されているそうだ。

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