ハワイ・キラウエア火山がまた大規模な噴火 複数の亀裂から高さ50mまで溶岩が噴出

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 6月13日、噴火から41日目を迎えたキラウエア火山で13日午前に山頂が噴火し、東斜面の複数の亀裂から高さ50メートルまで溶岩が噴出した。写真は11日撮影の「亀裂8」のようす。提供写真(2018年 ロイター/USGS)

[13日 ロイター] - 噴火から41日目を迎えたキラウエア火山で、13日午前に山頂が噴火し、東斜面の複数の亀裂から高さ50メートルまで溶岩が噴出した。当局は、山頂の水蒸気爆発により、付近のコミュニティで降灰が見られる公算が大きいとしている。

米地質調査所(USGS)は、13日ツイッターに、「山頂の噴火でマグニチュード5.4の地震が発生した」と投稿した。5月3日に噴火が始まって以来、マグマの移動に伴う小規模な地震は数百回に及んでいる。

現在最も活発な「亀裂8」からの溶岩流はカポホ湾に流入し続けており、レイズと呼ばれる火山性ガスが発生している。レイズは溶岩と海水が接触すると発生するもので、塩酸のミストなどを含む。

今回のキラウエア火山の噴火は、米国では1980年のセント・ヘレンズ山以来の規模。600以上の住宅を破壊し溶岩は810ヘクタールに広がり、亀裂は少なくとも22カ所確認されている。ただ、溶岩流は動きが遅く、数百棟の建物に被害が及んでいるものの人が避難する余裕がある。

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