米朝首脳会談始まる、両首脳が笑顔で握手 シンガポールで史上初の米朝首脳会談を開始
だが、北朝鮮が昨年9月、水素爆弾の地下実験を実施した後、トランプ大統領は金委員長についてもっと真剣に考えるようになった。
トランプ大統領と政権幹部らはこの数週間、金氏のことを「委員長」と呼んでいる。
「真のディール」まとまるか
会談直前の12日朝、トランプ大統領は、米朝の実務者協議について、「うまくいっている」とツイッターに投稿。さらに「過去の合意とは異なる真のディールがまとまるかどうか、間もなく判明する」とつぶやいた。
トランプ大統領が首脳会談の見通しに楽観的である一方、ポンペオ国務長官は慎重な姿勢を崩していない。長官は、金委員長が非核化に真剣かどうかを見極めると語った。
記者向けの事前説明では、米朝首脳会談は「これまでの両国の関係を変え、平和と繁栄をもたらすかつてない機会」となり得るとの見方を示した。しかし、今回の首脳会談で事態が急速に進展する可能性は低いとした上で、会談は「その後に続く大変な作業」の枠組みを設定する場となると発言。さらに、北朝鮮に完全で検証可能かつ不可逆的な核放棄を求める姿勢をあらためて示した。
長官は、北朝鮮への制裁について、核放棄が行われるまでは継続する方針を表明。「外交が正しい方向に進まない場合、制裁措置は追加される」とし、「北朝鮮がわれわれに約束した非核化の意思が本物であることを示してほしい」と語った。