日経平均株価は4日続伸、一時200円超高 米株高や円安で心理改善、主力株に買い戻し

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 6月7日、東京株式市場で日経平均は4日続伸。終値は5月22日以来の高値水準を付けた。前日の米国株高の流れを引き継ぎ、主力大型株に買い戻しやリスク選好の資金が入った。写真は都内で2015年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸。終値は5月22日以来の高値水準を付けた。前日の米国株高の流れを引き継ぎ、主力大型株に買い戻しやリスク選好の資金が入った。為替の円安基調も投資家心理を改善させた。あすのメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けた先物ロールオーバーは順調との見方が広がり需給懸念も後退。上げ幅は一時200円を超えたが、米朝首脳会談などの重要イベントを控え、大引けはやや上げ幅を縮めた。

TOPIXは0.64%高。東証1部の売買代金は2兆5451億円だった。セクター別では証券が上昇率トップ。化学、その他製品、パルプ・紙がこれに続いた。一方、精密機器、鉱業、水産・農林などが下落率上位に入った。市場では「為替が日銀短観の想定レート1ドル109円66銭より円安に進み、企業業績に対する警戒感が後退した。もっとも、東証1部売買代金の水準は物足りない。日経平均が節目の2万3000円を上抜くには3兆円程度まで増加する必要がある」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、くらコーポレーション<2695.T>が大幅高。2017年11月─2018年4月期の連結純利益が前年同期比7.3%増だったと6日に発表し、好業績を評価する買いが入った。半面、三井ハイテック<6966.T>は続落し、年初来安値を更新。同社は6日、2018年2―4月期の連結純利益が前年同期比63%減になったと発表した。減価償却費の増加などが響いた。減益決算を嫌気する売りが優勢だった。

東証1部の騰落数は、値上がり1555銘柄に対し、値下がりが462銘柄、変わらずが67銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22823.26 +197.53

寄り付き    22748.72

安値/高値   22732.18─22856.37

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1789.01 +11.42

寄り付き     1786.61

安値/高値    1784.56─1790.23

 

東証出来高(万株) 143415

東証売買代金(億円) 25451.19

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