フェイスブック、「ヌード写真提出」の悪評判 画像照合でリベンジポルノ対策を目指すが…

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フェイスブックの提携先は、オーストラリアのeセーフティー監督官事務所、米サイバー市民権イニシアティブ、全米DV 撲滅ネットワーク(NNEDV)、英リベンジポルノ・ヘルプライン、YWCAカナダなどだ。

リベンジポルノの被害を受ける恐れがあると思うユーザーは、これらの提携先経由でも画像を提出できる。画像が届くと、フェイスブックはそれらの画像がアップされたりシェアされたりするのを禁じる加工をする。画像からハッシュが作られ次第ユーザーは通知を受け、画像も1週間以内にフェイスブックのサーバーから削除される。

人権団体からは悪評

だが、ヌード写真がバラまかれるのを防ぐためにヌード写真を送るこの方法は、人権団体に評判が悪い。

ネット専門の米人権団体Fight for the Futureは、英ビッグデータ分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ」にフェイスブックから大量の個人情報が漏えいしていたスキャンダルを激しく批判しており、新たなリベンジポルノ対策についても揶揄するツイートを揶揄した。

「(フェイスブック)ユーザーの情報を保護できなかったことをお詫びします。今後はもっと慎重にします」

「(フェイスブック)やあ、君のヌードをこっちに送ってくれるかな」

これに対しフェイスブックのアレックス・ステイモス最高セキュリティー責任者は5月24日、「浅はかな批判」だとツイッターで反論した。「人権団体が、これほど重大な問題に浅はかな批判を浴びせたことを残念に思う」「彼らは明らかに、リベンジポルノ対策にはそれなりの代償を伴うことも分かっていないようだ」。

自分が写真を持っていなかったり、知らない間に写真を撮られていた場合はどうなるのだろう?

(ジェイソン・マードック 翻訳:河原里香)

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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