勢いづくソフトバンクが次に買収するのは? スーパーセルに続いてブライトスター。M&A戦略を加速中だ

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世界50カ国に拠点を持ち、125カ国で事業を展開している。孫社長は、iPhone 5s、5cにおいて、米スプリントと実質的に共同調達していることを明かしているが、ブライトスターの子会社化によって調達規模を拡大し、グローバルメーカーに対してさらに交渉力を高める狙いだ。

ソフトバンクは、現在、ブライトスターから端末を仕入れていないが、買い替えキャンペーンなどで下取りした端末は同社に販売していたという。

次に買収するのはどこか

7月の第1四半期決算説明会でも「世界ナンバーワン」を強調

孫社長は同時並行で多くの買収交渉を進めているようだ。10月15日には、傘下のガンホー・オンライン・エンターテイメントと共同でフィンランドのゲームアプリ会社、スーパーセルを1515億円で買収することを正式発表している。

孫社長は「国内の携帯市場は成熟しており、ここからシェアを倍にするのは不可能だ。ソフトバンクはこれから連結業績で成長していく」と語っており、グローバルにおける成長加速を明言している。

スーパーセル、ブライトスターと矢継ぎ早に巨額買収を発表したが、これで終わりではない。次の焦点は米国第4位キャリアーであるTモバイルUSを買収できるかどうか、だろう。Tモバイルは本国であるドイツのほか、オーストリア、チェコなどでもサービス展開しており、ソフトバンクがグループ全体と手を結ぶことができれば、ブライトスター買収とのシナジー効果は大きい。

孫社長は、これ以外にもさまざまなピースの組み合わせを考えているはずだ。しばらくはソフトバンクの動きから目を離せそうにない。

(撮影:尾形文繁、梅谷秀司)

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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