「鎌倉新書」の葬儀サービスはなぜ伸びるのか 楽天から転じた相木孝仁社長に聞く

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相木:非常に様々なステークホルダー(利害関係者)がいるのだなということを実感しましたし、これからさらにその思いが強くなるのでしょうね。堅調に成長しているビジネスをさらに成長させる場合と、厳しい状況に陥ったビジネスを建て直す場合とでは、戦略の考え方・見え方が大きく異なります。着任当初からこんなに上手くいっているビジネスに携わるのは、自分としては初めての経験かもしれません。今は大規模ではありませんが、しっかりとしている会社をさらに10倍規模に拡大していくというのが私にとって楽しみなチャレンジですね。

利用者が困っていることをとことん知る

村上:中期経営計画では、「圧倒的なデータ」でより革新的なサービスを提供するとも表現されていましたね。それは、いったいどのようなデータなのでしょうか?

相木:データそのものについては、当社だけに限らず、すでに世の中のあちこちで集積されています。しかしながら、当社内では我々が対峙しているご利用者様そのものの分析があまり進んでいなかったのが実情です。供養のみならず高齢者とそのご家族のお困りごと全般を解決できる会社を目指します。

村上:まずは御社の利用者が困っていることをとことん知る、という話なのですね。

(写真:Signifiant Style)

相木:そうです。それに加えて、当社の社員全員に、身近な友人から「自分の親の死期が迫っているけど、どうすればいい?」と相談された際に、いろいろなパターンでアドバイスできる知識やスキルを身につけてほしいと考えています。そこに向けて、体制を整えていきたいと考えています。

村上:「人が資産」と公言されている会社が「人の命」に大きく関わっていくことの意義について、深く感銘を受けました。本日はお忙しい中、本当にありがとうございます。

(ライター:大西洋平)

Signifiant Style

シニフィアンスタイル(Signifiant Style)は、起業家、上場企業経営者、バンカーといったバックグラウンドを持つメンバーによって創業された、シニフィアン株式会社が運営するビジネスメディア。シニフィアンでは、IPO後もなお精力的に事業を成長させ、新たな産業の創出と発展に寄与しようとする意志を持った会社のことを、”Post-IPO Startup”(ポストIPO・スタートアップ)と定義。ポストIPO・スタートアップの活躍こそが、日本におけるスタートアップ・エコシステムのさらなる拡充と、日本経済の発展に不可欠であると考えています。シニフィアンスタイルでは、ポストIPO・スタートアップの事業活動や経営に関する知見の情報発信に取り組んでいきます。本サイトはこちら

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