《NEWS@もっと!関西》華麗なる転身! 「くいだおれ太郎」がタレント稼業へ
全国的に注目されていた名物人形の去就が、ついに決まった。
今年7月に閉店した大阪・道頓堀の老舗料理店「くいだおれ」は20日、看板人形の「くいだおれ太郎」について、商標権を保有したまま有料でイベントなどに貸し出すと発表した。同社は売却を視野に検討してきたが、閉店以降、イベントへの出演依頼が200件に上るなど“タレント”としてのオファーが殺到。そのため、当初の方針を転換した。
既に、商標権を運営管理する新会社を設立している。創業家であり取締役の柿木央久氏が新会社「太郎カンパニー」の社長に就任。今後はイベント出演だけでなく、グッズの企画・販売などにも携わっていくという。プロモーションなど広報活動は、電通などを中心とした組織「くいだおれ太郎プロジェクトチーム」が行う。
気になる出演料については、「相場を見ながら検討しているところ。公共性の高い依頼については高額にならないようにと考えている」(くいだおれの柿木取締役)としている。太郎は目下、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(此花区)のハロウィーンイベントに出演中。今月22日には大阪市内のライブイベントに、続いて11月8日には「富士山静岡空港」(来春開業予定)のイベントにも出演が決まっている。早くも人気タレント並みの活躍ぶりで、柿木取締役は「(イベント出演により)年商500万~600万円程度を見込んでいる」と語る。
タレント活動以外のときは、従来通り大阪「ミナミ」に再び立つ可能性もある。「道頓堀に戻ってこさせたいという思いはある」(柿木取締役)。かつて太郎が立っていた場所は、店舗のシャッターが閉じられていることもあり、暗い影を落としている。ミナミの象徴が戻ってくれば、再び賑やかさを取り戻すだろう。
(梅咲 恵司= 東洋経済オンライン)
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