日経平均は反落、トヨタ株上昇も波及せず

東証1部の売買代金は約2.9兆円と高水準

 5月9日、東京株式市場で日経平均は反落。高値警戒感がくすぶる中で売りが先行したが、ドル/円が一時109円台後半まで円安に振れたことは支えとなった。写真は都内で2月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落。高値警戒感がくすぶる中で売りが先行したが、ドル/円<JPY=>が一時109円台後半まで円安に振れたことは支えとなった。後場に決算を発表したトヨタ<7203.T>は強含んだものの、全体相場は売り直しの動きが広がり、日経平均の下げ幅は一時143円まで拡大。引けにかけて下げ渋るなど方向感の乏しい動きとなった。

TOPIXは0.39%安で取引を終了。東証1部売買代金は3兆円に接近し、4月27日以来の高水準となった。

2019年3月期の連結営業利益予想がアナリストのコンセンサス平均を上回り、自社株買いも発表したトヨタは3%を超す上昇。東証1部銘柄の売買代金でトップとなった。ただ「自社株買いに株価は反応したが、今期はやはり減益予想」(中堅証券)との声もあり、全体相場を押し上げるには至らなかった。決算発表後、しばらくして日経平均とTOPIXはこの日の安値を付けた。

セクター別ではガラス・土石、水産・農林などの上昇が目立った一方、医薬品が下落率トップ。精密機器やその他海運、海運なども軟調で、33業種中6業種で下落率が1%を超えた。

岡三証券・日本株式戦略グループ長の小川佳紀氏は「この1カ月間、日経平均が上昇した過程では先物が主導した側面がある。NT倍率<.NTIDX>の水準からみても、先物だけでさらに一段上に行くのは力不足」と指摘。「日本企業の決算発表を受け、現物サイドに海外勢の資金が入りTOPIXが押し上げられ、日経平均が追従する形となれるかが、さらなる株価上昇の条件だろう」と話す。

個別銘柄では東海カーボン<5301.T>が大幅高。同社は8日、18年12月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。黒鉛電極の販売価格の上昇などが背景。堅調な業況を評価した買いが入った。半面、ユニゾホールディングス<3258.T>が急落。同社は8日に公募増資の実施を発表しており、1株利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが優勢となった。

東証1部の騰落数は、値上がり754銘柄に対し、値下がりが1237銘柄、変わらずが92銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     22408.88 -99.81

寄り付き   22463.01

安値/高値  22364.75─22478.64

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1772.91 -6.91

寄り付き     1776.59

安値/高値    1767.87─1778.23

 

東証出来高(万株) 172743

東証売買代金(億円) 29264.12

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