フェラーリ「F12」に乗ってみた!! 最強スポーツカーで体験した「異次元の走り」

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コーンズ フェラーリ東京ショールーム(東京都港区芝)

やや緊張しながら、コーンズ フェラーリ東京ショールームの受付デスクに電話を入れたところ、すんなり手配してもらえることになった。

コーンズが今回、試乗車に用意したのは4車種。受付デスクの担当者からは「お好きな車種をお選びください」と案内された。どの車種があるのかを尋ねると、「カリフォルニア、458スパイダー、FF、F12です」という返答だった。この段階ではあまり詳しいことを知らなかったので、4車種の特徴などを簡単に聞いたうえで、最終的にはF12の試乗を要望した。

正式な車名とともに、今回の4車種を価格の低い順に紹介すると、「フェラーリ・カリフォルニア30」(車両本体価格2480万円)、「458スパイダー」(3060万円)、「FF」(3200万円)、「F12ベルリネッタ」(3620万円)となる。

どれもすごいクルマだが、中でもF12の試乗を希望したのは、価格面での位置づけからも明らかなように「フェラーリ史上もっともパワフルで高性能を誇るモデル」(www.ferrari.comより抜粋)を、どうせなら体験してみたいと考えたからである。車両本体価格から考えて、実際にF12を買おうと思えば4000万円前後の資金が必要となる。東京都内でも、場所や広さによってはマンションが買えてしまう金額だ。

F1のような操作感

記者はかつて某自動車関係会社に勤め、小型車から高級車、スポーツカーなど、さまざまな車種に乗ったことがある。モータージャーナリストのように、乗り味を細かく文章で表現はできないが、一般の方よりも車のことはちょっとだけ詳しい。その視点からフェラーリの試乗体験記を紹介したい。

F12ベルリネッタの内装

試乗はコーンズのセールス担当者に同乗してもらった上で、コーンズ フェラーリ東京ショールームを出発。30分ほどの枠をもらい、記者の運転で都内をドライブした。

試乗車は左ハンドルだが、実際には右ハンドルも選べる。左ハンドルに緊張したが、F12は乗りやすいクルマだった。まず、フェラーリ最新モデルには、クラッチを踏んでギアを選ぶ、マニュアルトランスミッション(MT)車がない。足元の操作はアクセルとブレーキだけで事足りる。

MT車のように臨機応変にギアを選びたければ、ハンドル周りにある「+(ギアを一段上げる)」「-(ギアを一段下げる)」がそれぞれ刻まれた2本のパドルシフトをクイクイ引くだけでいい。そしてギアチェンジは一瞬。まるでF1(フォーミュラ1)カーさながらである。

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