フェラーリ「F12」に乗ってみた!! 最強スポーツカーで体験した「異次元の走り」
「フェラーリに試乗できるイベントの案内が届いてるんだけど・・・」
「フェラーリ?・・・マジですか?」
社内の同僚記者から、クリスティーズ ジャパンとコーンズ・モータースが共催するイベントの案内状を手渡されたのは9月下旬のことだ。開催日は10月5日(土)、場所は東京都港区芝の「コーンズ フェラーリ東京ショールーム」と記されていた。
クリスティーズとは米国を本拠とする、腕時計や宝石、美術品などを扱う世界有数のオークションハウス。コーンズは、フェラーリのオフィシャルディーラーだ。
クリスティーズが11月にスイスのジュネーブで開催を予定している時計オークションに先立ち、東京でプレビューを催すのに併せて、コーンズとのコラボレーションにより、フェラーリの特別試乗会を同時に開くというのが、イベントの骨格だった。
最も安い車で2480万円!
クリスティーズの時計オークションは、往年のロレックスなど最高で「億円単位」もの超高級な逸品が取引される。かたやフェラーリといえば、言わずと知れた超高級スポーツカー。2013年10月現在で、コーンズが日本で販売している新車は、もっとも低い価格でも車両本体が2480万円もする。文字どおり一般のクルマとは1ケタ違う。
クリスティーズとコーンズの2社が対象とする顧客層は、実業家や資産家、開業医など日本でも有数の超富裕層であろうことが推測され、それが共催イベントとなった理由だろう。そして今回、フェラーリに試乗できる機会を設けたというワケである。
それにしてもフェラーリである。クルマ好きでなくても、誰もが知り、憧れる超有名なスポーツカーだ。富裕層の多い東京の都心部でもそれほど目にしない。ちょっとしたカーマニアの記者の場合、フェラーリの姿を見かけると、走っていても止まっていても思わず目で追いかけてしまう。
流麗なデザイン。高い走行性能。エンジンを通って出てくるマフラー(排気管)の音は、一種の“サウンド”と言ってもいいほど官能的だ。褒めすぎだと指摘されることを承知のうえで表現すると、フェラーリは、いわゆる芸術品のようなものだと言っても差し支えない。「宝くじで高額当選したら、買うかもしれない」と、いつも妄想している。そんなあこがれの車に試乗できるというのだ。