15年間ギャンブルで食った男の「スゴい財布」 こんな財布を君は見たことがあるか
メモ帳には人生の目標、1年の目標、2週間のスケジュール、今日やることなどが書いてあり、何かひらめいたときにもサッと書き込む。それらを束ねているのは、よく行くオリジン弁当でもらう輪ゴムだという。
一見すると、ただカオスなだけにも感じられる財布だが、そこには、のぶき氏のギャンブル観や生き方、ひいてはおカネを稼ぐための哲学が詰まっているといっても過言ではない。
「今、ここ」に、リソースのすべてを投じる
このような財布スタイルに至ったのには、実は理由がある。
「人間の脳みそにはすごい力が備わっています。過去のデータと現在の状況をすり合わせ、つねにベストの答えを計算してくれているんです。時にそれは直感やひらめきという形で表れます。そんな脳のすばらしい機能が余計なことに費やされて鈍らないよう、僕は持ち物をこんなふうにシンプル化しているんです。
携帯電話を持たないので、着信音やSNSに煩わされることがない。ポイントカードを持たないので、『◯◯円以上の買い物をしよう』『今月中にあそこに行かなくては』などと考える必要がない。持ち物はこれ1つだから、物をなくす心配も少ない。こうして僕は脳みそのリソースのすべてを、目の前の“勝負”に注ぎ込んでいるんです」
おカネを稼ぐための極意もまさしくここにあるという。
「僕がやっていたギャンブルは、1~2分おきにおカネを投じて勝負し続け、元手を増やしていくというもの。今ビジネスでやっていることも同じで、毎回毎回が勝負です。だから何か人に依頼されたら、倍返しではないですが、つねに頼まれた倍以上のことをしようと入念に準備します」
実際、取材の日ものぶき氏は、財布の中に話す内容をびっしりと書いたメモを入れていた。
iPhoneが余計なものをスパッと削ぎ落としたガジェットだと考えると、確かにのぶき氏の財布は、そのコンセプトを極限まで進化させた“究極のiPhone”なのだという気にもなってくる。すべての持ち物を手のひらサイズに一括化し、余計な通信機能を一切排除した、超進化型ガジェット。それは電池切れの恐怖から人を解放し、コンピューターウイルスの脅威とも無縁だ。
そんなのぶき氏は現在、ボランティアと政治家を組み合わせた「ボランティア政治家」を目指し、鋭意準備中だという。新たな挑戦でも、持ち前の独創力は発揮されるだろうか。
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