15年間ギャンブルで食った男の「スゴい財布」

こんな財布を君は見たことがあるか

こうしてのぶき氏は、ギャンブルで稼いだおカネだけで生計を立て、世界中を旅してまわるという生活を続け、それは結局15年間にも及んだ。訪れた国々は、5大陸・計82カ国にも上る。

その後、2012年にギャンブラーとしての活動にいったん区切りをつけ、日本に帰国。以降はシェアハウスを拠点としながら執筆や講演、メディア出演などの活動に勤しんでいる。

では、そんなのぶき氏が使う財布とは、どんなものなのか。いざポケットから出てきたそれは、想像のはるか先をいく代物だった。

スマホもバッグも持たない男の“財布”

これ以上に独創的な財布は、後にも先にも出てこないかもしれない。のぶき氏が愛用するのは、メモ帳とペンをゴムで束ね、その間に紙幣を挟み込むという無二の“財布”だった。主要な素材は紙で、形状は強いていえば長財布。財布の定義を「おカネを入れて持ち運ぶもの」とするなら、これも立派な財布だ。とても先鋭的な。

のぶき氏が「iPhoneXX」と呼ぶ独創的すぎる財布(撮影:梅谷秀司)

「4~5年前からこのスタイルに落ち着きました。日本に帰ってきてからは大金を持ち運ぶこともないので、これで十分なんです。実は僕は携帯電話を持っておらず、カバンも持ち歩きません。すべてこれ1つで済んでしまうからです。だから僕はこれを、未来のiPhoneということで“iPhoneXX”と呼んでいます(笑)」

普段持ち歩くおカネは、“落としてもショックのない金額”ということで、4万円ほど。一見無防備にも見えるが、これまで落としたり盗まれたりしたことはないという。会計はなるべくSuicaで払い、小銭が出ないようにする。それでも出てしまった小銭はポケットに入れるか、少額なら募金する。

財布には、メモ帳とSuica以外にも、名刺、銀行のキャッシュカード、テレフォンカード、大事な人の電話帳、サービス券、昔のパスポートの切れ端、電車の運行表なども収納されている。キャッシュカードは、今ではレアとなった旧さくら銀行のもの。今でもちゃんと使えるという。

これが財布の中身のすべて(撮影:梅谷秀司)

サービス券やポイントカードのたぐいは持たない主義だが、よく行く「かつや」の100円引き券だけは例外的に持つ。運転免許証も保険証も持たないため、証明用に古いパスポートの切れ端を持ち歩く。

次ページこの財布を持ち歩くようになった理由は?
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