52歳「ミスターSASUKE」山田勝己の甚大な鍛練

初参戦から20年超、人生を懸けて挑み続ける

第28回は「オールスターズ最後の戦い」にて。TBSテレビ「SASUKE2018」は3月26日(月)よる7時から放送です(写真:TBSテレビ)

幸い、体は順調に上向いていったことで、途中、引退決意やその撤回、2度の欠場などがあったものの山田は第28回大会までSASUKEと対峙し続けた。同大会で「引退」となったが、次の大会からは愛称の1つである「浪速のブラックタイガー」にちなんだ「山田軍団黒虎」を率いる指導者という形で参戦を続けている。

「引退する前から若い子たちを指導することは考えていて、なにかチームを作りたいなと思ってやってきていました。引退を機に、そういう形ができたんですね。今回の第35回にも山本浩茂と小畑仁志の2人が出場していますが、ちょっと考え方に甘いところが見えたので、だいぶしかりました。俺ならこうするのにと、歯がゆさを感じています。

しっかり言うところは言ってあげないと、その子たちのためにならない。彼らにとって今は絶好のチャンス。ダラダラやっていたらすぐにチャンスがなくなってしまいますから」

山田は指導者として収まっているのかと思いきや、自身の仕事面でも手を緩めることなく、新たな目標を見つめている。

「今は妻の実家の鉄工所の社長としてやっていますが、せっかく世間に自分のことを知ってもらっているので、飲食業であったり、ジムの開業を目指して、いろいろな人にノウハウを聞いたりしています。そのためにはまず、鉄工所で一緒に働いている子どもに2、3年かけて仕事を教えきらないといけない」

成し遂げていない完全制覇への情熱

そして、山田自身が成し遂げていない完全制覇への情熱を失ったわけではない。

「今は1日13時間くらい働いているのですが、さっき言ったように人に任せられる仕事を3つほど持てれば、自分の労働時間を半分くらいに減らせる。そうなれば、その分の時間をトレーニングに充てられる。昔みたいに時間のない中での3時間ではなく、ゆっくり6時間使える。年齢が年齢なので体のケアもしっかりしながら、トレーニングして復活したい」

現在、52歳。肉体の衰えに抗えない年齢のはずだ。しかし、山田は平然と首を振ってみせる。

「限界とか常識とかは全然、気になりませんよ。こういう話をするとまわりは信じないですけど、俺からするとあきらめる理由がどこにも見つからない。自分の身体能力、体力を信じていますから。そこがブレたことは1度もない。第3回大会から完全制覇への思いもまったく変わっていない。俺にとってSASUKEは必ず乗り越えないといけない壁なんです」

これと決めれば、山田はどんなときも、本気である。

「復活をあきらめていないし、そのタイミングも東京オリンピックがある2020年ともう決めています」

初参戦から20年以上を経ても、その眼光の鋭さはみじんも衰えていなかった。

(敬称略、文:津川晋一/ディレクター・スポーツジャーナリスト)

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