中国共産党、ウイグル「絶望収容所」の実態 89万人超!収監の正当な理由はないのに…

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17年8月9日の記事によると、イリ(グルジャ)県法政局職員がインタビューに答えて、「収容者最年少は15歳」と証言し、学童期の子どもまでが収容所に入れられていることが判明している。

18年3月9日報道によると、カシュガル地区ユプルガ県で、先週収容所に「再教育」収監中であった17歳の少年が死亡し、遺体となって家族に返される事件が起こった。少年は同県イェキシェンベバザール村第12集落のナマン・カリの息子、ヤクプジァンで、家族に死因の説明はなく、「直ちに埋葬するように」との命令だけ受けた。家族は死因も分からず、警察官が立ち会って遺体を埋葬したという。

子どものために帰国すれば拘束のおそれがある

「親戚が収容所送りとなり、小学生の子ども達だけが取り残されている」との証言は、在日ウイグル人の中からも伝わっている。ある在日ウイグル人は「学校の先生だった私の父の姉夫婦が収容所に送られ、小学生の子どもが残され、親戚が面倒を見ていると信じている」という。

親族との連絡も途絶えており、子どものために帰国すれば、本人が拘束される恐れもあり、日本に連れてくることさえできない。「長期に親がいない歳月は、幼子にとっては死に別れたと同じぐらいの精神的ダメージだ」と嘆く。身内を「人質」として取り上げられているウイグル人たちは、顔を出して話をするのを恐れる。それでも「黙ってはいられない」と私に語りかけてくれる。

「シリアの戦場でさえ、シリア人たちはネットを通じて家族は連絡をしあっているのに」と嘆くウイグル人に、私は掛ける言葉もない。

〔文:水谷尚子(中国現代史研究者)〕

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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