子どもの学力と体力の知られざる深い関係

最新の脳科学でわかった運動の重要性

PISA上位の常連として名をはせるフィンランドでは、「歩数」に関する調査が行われています。

調査では、小学2年生258人を対象に、歩数計をつけて活動量を計測します。

その後、擬似的にストレスを与えて――時間制限を設けて計算させたり、ほかの子どもたちの前でプレゼンテーションさせたり――ストレスに対する抵抗力と活動量の関係性を調べました。

すると、「毎日たくさん歩いた子ども」は、時間制限つきの計算をさせても、ストレスホルモンの濃度が「歩数が少ない子ども」に比べてずっと低かったことがわかりました。

つまり、よく歩く子ほど勉強を苦にしない傾向にあり、親にとってうれしいことに宿題をきちんと最後までやり通せる確率は高くなるのです。

「縄跳び」をすると「算数が得意な子」に育つ

学力向上のカギは「心拍数を増やすこと」にあると科学ではされています。どんな競技をするかは問いませんが、心拍数が増える有酸素運動であることが望ましく、小学校に通う学童期が最も運動の恩恵を得られるとも考えられています。

アメリカの研究チームによる、肥満ぎみの小学生を集めて、放課後に縄跳びなどの運動をさせた実験があります。

すると、特別な勉強はいっさいしていないにもかかわらず、みな一様に算数の試験の得点が上がったのです。

たった20分でこのような結果があったわけですが、活動量が増えれば増えるほど、試験の得点も高くなっていました。

ランニングやボール遊びでも同様の結果が得られており、とりわけ試験の得点が大幅に上がった子どもたちは40分以上、心拍数が1分間で最大150回まで上がる「息が切れる運動」をしていたことがわかっています。

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