そこで、全年代の男女差分のランキングも調べました。
男性は、20~50代まで江戸川区が1位を独占です。しかも、65歳以上の高齢者含めてベスト3すべてが江戸川区、足立区、葛飾区の3区で占められていました。
一方、女性は、20~30代で世田谷区が上位に、40代以上で港区が上位にという多少の変動はありますが、目黒区、中央区、港区という3区が強いことは間違いありません。
なお、この比較はあくまで男女の人数比の差で見たものです。絶対数で見ると、20~50代男性が多く住んでいるのは、上位から大田区、新宿区、世田谷区、杉並区の順ですし、女性も同様に、世田谷区、杉並区、大田区、新宿区の並びとなります。男女とも、順位の違いこそあれ、人数として多いのは大田区、世田谷区、新宿区、杉並区の4区です。
もちろん、居住地は職住接近の要因など働いている場所にも影響されます。特に、女性の場合は、帰宅時間との兼ね合いや治安の良さなども勘案されるべきでしょう。だとしても、すべての年代においてここまで如実に男女の違いが出るのは非常に興味深いと思います。
男の未婚の一人暮らしが家賃の低い所に住み、女の未婚の一人暮らしが家賃の高い所に集中する理由とはなんでしょうか?
年収と未婚一人暮らし男性世帯割合に強い相関
2013年の総務省統計局「住宅・土地統計調査」確報集計の世帯人員1名の年収階級別統計データより、年収300万円未満の構成比と40代未婚単身男女比との相関を見てみます。(注: 「住宅・土地統計調査」では配偶関係及び性別・年齢は分けられていませんので、未婚以外の離別・死別単身者も高齢者も含む総数値)
低年収世帯の比率が高い区ほど、男性未婚単身世帯比率が高くなり、逆に、高年収世帯の比率が高い区ほど、女性未婚単身世帯比率が高くなるという強い相関関係が見られます(相関係数0.68315)。つまり、目黒区、中央区、目黒区に住める女性というのは明らかに年収が高い人が多いわけです。言い換えると、40代未婚の一人暮らしの場合、女性は高収入が多く、男性は低収入が多いということです。
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