「各停だけ・接続なし」で利用者が多い駅は? 急行停車駅を上回る乗降客数の駅もある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

まず、上位20位に入っている駅数を見ると、東武東上線、東急田園都市線・東横線が4駅でトップタイ、続いて小田急小田原線の3駅となる。50位まで範囲を広げると東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)が急伸してくるものの、上記4路線が強い傾向は変わらない。東横・田園都市・小田急はもともと路線自体の利用者数が多いことから、優等列車通過駅であっても他路線より乗降客数が多く、上位にランクインしていると考えられる。

特に東横線は全線にわたって利用者数が多く、さらに急行停車駅がすでに多すぎるという点が「各停しか停まらない駅でも利用者が多い」ことにつながっていると思われる。たとえば5位の大倉山は乗降客数が5万人を超えており、急行が停まってもよさそうだが、菊名と綱島という急行停車駅に挟まれている。9位の都立大学はやや少ないが、こちらも同様に両側が急行停車駅だ。急行を停めてもよさそうな規模だが、そうすると急行が各駅停車になってしまい本末転倒の事態となる。そんなジレンマすら垣間見えて興味深い。

都立大学の名が出たところでついでに触れておくと、3位には東武伊勢崎線の獨協大学前、20位には京王井の頭線の駒場東大前がランクイン。この2駅は、すでに大学が近くにない(大学自体も移転後名前が変わってしまった)都立大学駅とは異なり、実際に大学の最寄り駅だ。やはり大学生や大学職員というのは相当数の利用客になるのだろう。

次ページ小田急の上位3駅はもうすぐランキング離脱?
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事