「マネジメントに興味なし」は無気力なのか

出世を望まない若手社員が考えていること

そもそも、出世=管理職の仕事に就くことの価値が下がってきている(イラスト:Oceans)
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩から梯子を外され、ときに同僚から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。
ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。

本当に若者は無気力になったのか? 

今回のテーマは「出世」です。2017年に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが新入社員に実施したアンケート調査によると、「出世したい」「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」の二者択一の質問で、前者は46.6%。これに対して後者は53.4%でした。この傾向は2014年以降から続いているもので、今の若者は出世というものに徐々に興味がなくなってきているようです。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

そう考えれば、本稿のタイトルのように「マネジメントに興味がない」、つまりマネジャーになりたくない、偉くなりたくないとの発言が増えるのも当然でしょう。このことは、我々オッサン世代からすれば、出世を望まないのは「向上心の欠如」や「自己満足」と思い、最近の若者は無欲、無気力なんだから、と感じるかもしれません。しかし、本当に若者は無気力になったのでしょうか。

私はそう思いません。若い人たちの中には、昔の世代と比べても向上心の強い人はたくさんいます。若者たちは無気力になったから出世を望まなくなってきているのではなく、出世、つまり一般的な意味では組織長・管理職になってマネジメントの仕事に就くことが、魅力的ではなくなってきているのです。

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