9月のドコモ契約数、過去最大の純減 iPhone発売でも落ちこみ止まらず

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10月7日、NTTドコモが発表した9月の携帯電話の契約数は、6万6800件の純減と過去最大の減少幅となった。写真は昨年5月、都内で撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

[東京 7日 ロイター] - NTTドコモ<9437.T>が7日発表した9月の携帯電話の契約数は、6万6800件の純減と過去最大の減少幅となった。「iPhone(アイフォーン)」新機種の発売を機に巻き返しが期待されたが、在庫不足が足を引っ張ったほか、競合他社が前機種の在庫一掃に乗り出したことが響いた。

通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号継続制度(MNP)」による転入出は、13万3100件の転出超だった。KDDI<9433.T>とソフトバンク<9984.T>への顧客流出が止まらず、56カ月連続で転出が転入を上回った。

ドコモは9月20日に米アップルのアイフォーン「5s」と「5c」を発売。劣勢をばん回したい考えだったが、指紋認証機能の付いた売れ筋モデルの5sが世界的に在庫が足りず、店頭に売れる端末をそろえることができなかった。

KDDIとソフトバンクも新機種は在庫が不足し、9月契約数への寄与度は低かったものの、前モデルの「5」を積極的に販売。端末代金を無料とし、さらに現金や商品券の還元などで在庫を処分するケースも見られた。アンドロイド端末や、子供向け端末などの売れ行きも堅調だったという。

<番号継続制、KDDIに流入>

KDDIの9月契約数は23万2700件の純増、ソフトバンクは27万0700件の純増だった。ソフトバンクの純増数は、これで21カ月連続首位。

MNPはKDDIが11万0800件の転入超、ソフトバンクが2万2700件の転入超だった。KDDIはドコモ、ソフトバンクの両社から顧客が流入し、転入超の規模は今年度で最大となった。

各社ともアイフォーン新機種、とりわけ5sの在庫不足はしばらく続く見込みで、ドコモ関係者によると、10月も十分な在庫を確保できない可能性があるという。

(久保信博)

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