16日の日経平均は続伸、円高の影響は限定的 米株の回復受け出遅れ修正、一時400円超上昇
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米株市場でダウ<.DJI>が5日続伸し300ドルを超す上昇となったことを受け、幅広く買い戻しが先行した。日本株は主要国の中で直近安値からの戻りが最も鈍いことから出遅れ修正の買いが入り、上げ幅は一時400円を超えた。午後1時過ぎに為替が1ドル105円台まで円高に振れると日経平均も伸び悩んだが、投機的な円高に対する反応は限定的だった。
TOPIXは1.05%高で取引を終えた。東証1部の売買代金は2兆7149億円だった。東証33業種がすべて上昇。上昇率上位に入ったのは、電気・ガスや水産・農林など。円高にもかかわらず、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの自動車株が堅調。ソニー<6758.T>、東京エレクトロン<8035.T>などハイテク関連の一角も強含んだ。
政府は衆参の議院運営委員会に総裁と副総裁2人の候補者リストを提示。黒田東彦総裁は再任し、副総裁には、雨宮正佳・日銀理事と若田部教授を候補者とした。緩和政策の継続期待は高まったが、人事案にサプライズはなく目立った反応はみられなかった。市場では「グローバル規模の市場心理改善を背景に戻り歩調だが、値動きに比べて商いは薄い。真空地帯のリバウンドともいえる」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、トレンドマイクロ<4704.T>が大幅高。同社が15日発表した2018年12月期の連結業績予想は、営業利益が前年比11.7%増の407億円。堅調な業況が続くと期待した買いが入った。半面、サッポロホールディングス<2501.T>が大軟調。同社が15日に発表した17年12月期の営業利益は前の年に比べ16.0%減の170億円。5%の営業増益としてきた会社計画を下回り、減益での着地となった。今期の増益計画に対する慎重な見方も強まり、売りが優勢となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1708銘柄に対し、値下がりが298銘柄、変わらずが59銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21720.25 +255.27
寄り付き 21555.99
安値/高値 21499.88─21866.37
TOPIX<.TOPX>
終値 1737.37 +18.10
寄り付き 1729.17
安値/高値 1725.31─1747.6
東証出来高(万株) 142888
東証売買代金(億円) 27149.25
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