北朝鮮と対話できると思っている韓国の末路 「オリンピック停戦」はいつまで続くか

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安倍首相が参加を表明した後、先週の日本での報道で浮上した別の説は、彼が「古き友人」である米国の圧力に屈したというものだ。これらの報道によると、2月7日に韓国に行く途中に日本を訪れる予定のマイク・ペンス副大統領は、安倍首相にもオリンピックに出席するよう促したという。私が政府高官に確認したところによると、この報道はおおむね正しい。

なぜペンス副大統領は、安倍首相に圧力をかけたのか。 トランプ政権は歴史問題の重要性を認識しているからだと考える人がいるかもしれないが、そうではない。 むしろ、米国は、文大統領による南北協調への流れを心配しており、北朝鮮に対する団結した圧力が弱まるのを恐れているからだという。つまり、ペンス副大統領は、文大統領を同調させるために安倍首相に、開幕式に参加するよう依頼したのだ。

足並みが乱れている米韓

おそらくこの見解はどちらも正しい。安倍首相はもともと参加するつもりだったが、強気な態度をとっており、そこへ米国がプレッシャーをかけたのだ。

とはいえ、日韓の「停戦」はそう長く続きそうにない。安倍首相は、歴史問題について文大統領に対し一歩も譲るつもりはなく、韓国は既存の合意に従うべきだと主張するだけだろう。事態が悪化しなければ、日本が求めているように、春には中国と三者協議が行われる可能性もある。 もしそうでなければ、関係は簡単に再び悪化するだろう。

では、米韓における停戦はどうだろうか。文大統領政権とトランプ政権の間に、北朝鮮の脅威への対処法の相違があることは、何カ月も前から明らかである。文大統領は、金大中の時代から韓国の進歩主義者が支持してきた「太陽政策」に基づいた北朝鮮との対話を進める綱領を掲げ選出された。朝鮮半島の問題を解決する方法は対話によって行われるという基本的な考えはトランプ大統領の登場により強まった。

外交が失敗した場合の軍事行動を示唆するトランプ大統領のツイートは、北朝鮮政府よりも韓国政府のほうに影響を及ぼしたのだろう。特に両者の誤算や誤解から生ずる紛争が実際に起こる可能性があると、韓国の政界は懸念している。

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