トランプ大統領、日米経済関係の改善を要求 日本は貿易で数十年にわたり「勝利」と発言
[東京 6日 ロイター] - 来日中のトランプ米大統領は6日、日米貿易について、日本はここ数十年にわたり「勝利を収めている」と指摘した上で、日米の経済関係を強化し、より互恵的なものとする方法を協議すると語った。
大統領は日本の財界トップとの会合の冒頭、米国は日本のせいで「長い年月にわたって」巨額の貿易赤字に苦しんできたと発言。改善に向けた交渉が必要だとしつつも、友好的な方法で協議に臨む姿勢を明らかにした。
大統領は、米国の軍用装備品は世界で最も優れていると述べ、日本が軍用装備品を米国から購入していることを称賛。一方で、多くの日本車が米国で販売されているが、米国から日本に輸出される車はほとんどない、と指摘した。
「われわれは自由かつ互恵的な貿易を望むが、現時点で日米貿易は自由でも互恵的でもない。ただ、今後そうなるだろう」と述べた。
大統領はまた、米国を日本企業にとって雇用・投資・成長の面で最も魅力的な場所にしたいと語った。
米財務省によると、昨年の日本の対米貿易黒字は690億ドル。
トランプ大統領はこのほか、米国が整備を進めるインド太平洋の貿易枠組みは米国が脱退を表明した環太平洋連携協定(TPP)よりも貿易を活性化させると主張。
「TPPは正解ではない」と述べ、今よりも簡素化した状況でより規模の大きい貿易を実現させると語った。
日本を含むTPP参加11カ国はベトナムで近く開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて大筋合意を目指している。
トランプ大統領は来日した5日、安倍晋三首相とゴルフをプレーし、昼食と夕食をともにした。両首脳は6日に正式な首脳会談に臨む。
*内容を追加しました。
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