「ナース服」のナガイレーベン、高収益の秘訣 営業利益率30%!老舗企業の強みは何か?

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こうした差別化商品を抱え、今後はシェアの低い九州や四国といった西日本でも販売の拡大を図る方針だ。今でも西日本では数人程度の小規模な競合メーカーが根付いており、ナガイレーベンは入り込めていなかった。

ただ近年はオーナーの高齢化や後継者不足により、競合メーカーが製造工程から手を引き、販売のみの事業者へ転換するケースが見られている。こうした競合メーカーをナガイレーベンの卸売り先にすることで、シェアを拡大する構えだ。

ニッチな高収益を維持できるか

そしてもうひとつが冒頭のような高単価が狙える高付加価値ウエアだ。医療業界では、健康保険でカバーされる保険診療とは別に、自由診療の比率を高くする病院が増える傾向にある。「こうした病院では通常のウエアが1着3000円のところ、ハイエンドウエアの1万円のものが選ばれるという市場ができつつある」(澤登社長)。

ただ、2018年は診療報酬と介護報酬が6年ぶりに同時改定される年でもある。医療・介護業界で支出を抑制する動きが広がれば、ナガイレーベンも販売への影響を受けざるを得ない。ナガイレーベンはニッチな高収益体質を維持していけるか。老舗企業から目が離せない。

宮本 夏実 東洋経済 記者

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みやもと なつみ / Natsumi Miyamoto

自動車メーカー、部品会社を担当

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若泉 もえな 東洋経済 記者

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わかいずみ もえな / Moena Wakaizumi

東京都出身。2017年に東洋経済新報社に入社。化粧品や日用品、小売り担当などを経て、現在は東洋経済オンライン編集部。大学在学中に台湾に留学、中華エンタメを見るのが趣味。kpopも好き。

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