失速「希望の党」は、最終的に何を目指すのか 首班指名の候補については口をつぐんだまま
「いよいよ日本に希望を、そして日本の政治に希望を。そのために出馬いただくみなさんと心あわせをし、戦いぬくんだという共通の目標をみなさんとシェアしていきたい」
10月9日に開かれた希望の党の総決起大会で、同党の代表を務める小池百合子東京都知事はこう挨拶した。
盛り上がりに欠けた総決起大会
本来なら華々しく行われるはずの総決起大会だが、会場の雰囲気は盛り上がりに欠けていた。それもそのはずで、希望の党の勢いがいまいち振るわない。読売新聞社が10月7日と8日に行った全国世論調査によると、希望の党に「期待しない」が58%で、「期待する」の36%を大きく上回った。また比例区の投票先として自民党が32%に対し、希望の党は13%に過ぎなかった。
なお、朝日新聞社が10月3日と4日に行った世論調査では、比例区の投票先は自民党が35%に対して希望の党は12%。読売新聞社と同じ傾向を示している。
原因は何か。それは希望の党がわかりにくい点だろう。「安倍1強を打破する」と言いつつも、自民党には秋波を送っているようなそぶりを見せる。いったい希望の党は何を求めているのか。あるいはどういう立ち位置を目指すのか、国民にはいまいち理解できない。
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