理想より「稼げない」恋人に対する彼女の決断 男性側は、8割が妻も働くことを望んでいる
ただ、理想と現実の間には少なからず落差があります。アラサー世代は、結婚への理想と現実についてどのように考えているのでしょう。25~34歳の未婚者に対して、理想・条件と結婚に対する気持ちを尋ねました。
「理想・条件を特に意識することなく結婚すると思う」は30代前半で男性28.9%・女性34.1%で、男女共に年齢層が上がると割合自体は低くなりますが、20代後半・30代前半共に最も高い割合を占めています。「理想・条件を下げてでもとにかく結婚したい」も、男女ともに約1割いました(男性の20代後半10.8%・30代前半10.8%、女性の20代後半13.7%・30代前半13.3%)。
男性の4人に1人が「条件を下げるなら結婚しない」
一方、「理想・条件を下げるくらいなら結婚したくない」は、男性は約4人に1人(20代後半26.8%・30代前半26.0%)、女性は約5人に1人(20代後半21.7%・30代前半21.8%)と、一定割合はいるようです。
また、「絶対結婚したくない(独身主義)」「結婚したい気持ちはあったが、今ではあきらめている」と回答した人の割合も、年齢層が上がるほど高くなり、合計すると30代前半では約3人に1人が現在結婚を考えていないことになります(男性34.3%・女性30.7%)。
それでは、さまざまな条件の中でも今回の記事のテーマである交際相手の年収が、結婚相手に希望する最低年収額を下回る場合、アラサー女性はどうするのでしょうか。25~34歳の未婚女性に対して、自分が結婚相手に希望する最低年収額を下回る男性との結婚についてどう考えているかを尋ねたところ、結婚相手に800万円未満の年収を希望する女性の約1~2割は、その男性とは結婚しない(「そのような人とは交際もしない」+「そのような人と交際はしても結婚はしない」)意向でした。
さらに、結婚相手に最低800万円以上の年収を希望する女性の約3人に1人(34.9%)はその男性と結婚しないと考えているようです。そもそも交際しない、と回答している人も14.3%います。この割合は、最低800万円以上の年収を希望する女性だけが突出しており、相手に高い年収を求める人にとって、結婚を決めるうえで相手の年収が大きな比重を占めていることがうかがえます。