「EVが民主化する好機だ」と日産幹部が豪語 新型EV「リーフ」は航続距離延長で挽回期す
[横浜市 7日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>のダニエレ・スキラッチ副社長は7日、ロイターなどとのインタビューで、近くスポーツ用多目的車(SUV)タイプの電気自動車(EV)を投入することを検討中と明らかにした。同副社長はEV事業を統括し、世界の販売・マーケティングを担当する。
スキラッチ副社長は「われわれの持つ強力なEVの経験から考えると、EVをクロスオーバー(SUV)に展開することは、まったくもって筋が通っている」と述べ、「クロスオーバーEVを近く投入する可能性がある」と語った。具体的な投入時期など詳細については言及を避けた。
日産はEV「リーフ」の全面改良車を6日に世界初公開した。10月から国内で、2018年1月から米国、カナダ、欧州で納車を始める。18年―19年めどに中国への投入も計画しており、計60カ国・地域以上への投入を検討している。
18年に追加投入する新型リーフの上級モデルの航続距離(1回のフル充電で走行できる距離)について同副社長は、米国基準で225マイル(約362キロメートル)以上になる見込みと話した。
上級モデルの航続距離については、西川廣人社長が6日、記者団に対し、300マイル以上になるとの見通しを示したが、特定の国の基準に基づいて認証を受けたものではないとしていた。バッテリー容量は60kWhという。
スキラッチ副社長は、競合他社もEVを相次ぎ投入することは自動車市場にとってプラスであり、EVが「民主化」する機会になるとの見解を示した。
(田実直美、白木真紀)
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