帰省時「高齢の親」に伝えたい「おカネ」の話 金融庁「認定」3大ダメ商品を買っていたら?

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この週末に楽しみなレースは、新潟の高速馬場で行われるマイル戦(距離1600m)の関屋記念(G3)だ。酷暑の中でのスピード・レースなので出走馬達にはご苦労なことなのだが、新潟競馬場は直線が長いので、しばしば力の入った見応えのある競争になる。

関屋記念の本命はロードクエストで

本命には、同馬場・同距離の新潟2歳ステークスの勝ちっぷりが忘れられないロードクエストを狙いたい。ムラ駆けタイプだが、今回のメンバーでは力が一枚上ではないか。

対抗は、3連勝中で人気になりそうだが、ウインガニオンを採る。目下充実しているし、左回りに実績がある。

単穴は、4月に同舞台の谷川岳ステークスで2着に好走したダノンリバティだ。大型馬でもあり、前走一叩き後の良化が見込める。

以下、実績のある、ダノンプラチナ、ロサギガンティアを押さえたい。

さて、最後になるが競馬ファンに、筆者が面白いと思った新刊本をご紹介しよう。魚谷智也氏の「複コロ革命」(ガイドワークス)が、馬券戦略本として大変面白い。複勝でコロがすというと、固い本命馬を狙うイメージだが、この著者は、むしろ1番人気が飛んだ(4着以下に沈んだ)時の払い戻し金の跳ね上がりを期待して、2番人気以下の複勝を狙う。

人気の裏を狙う株式投資の考え方にも通じるものがあり、「果たしてどのくらい、上手く行くものなのだろうか」と想像力を働かせながら読んで欲しい。

ただし、筆者は、複勝で回収率を上げようとする魚谷氏の着眼点と戦略を評価するが、読者に対して「大きな金額でコロがせ」とはお勧めしない。馬券で儲けたお金であっても、おカネはおカネだ。自分にとって過大な金額のリスクを負うのは「もったいない」。勝負のスリルはほどほどが肝心だ。

山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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