9月発表「新型iPhone」に期待できる3つの理由 注目は「最上位モデル」だけではない

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ティム・クックCEO(最高経営責任者)の「うわさがiPhone 7の販売に影響を与えている」という発言まで飛び出した、大きなデザイン変更を伴うiPhoneこそ、多くの人々が待ち望んでいる2017年モデルのiPhoneだ。

有機ELディスプレーが全面を覆うデザインへと変化し、ホームボタンが取り除かれ、それに伴い指紋認証から顔面認証へと、生体認証の方式が変更になると言われている。また、ARに最適なカメラシステムの搭載や、ワイヤレス充電への対応などの「新しい要素」が盛りこまれるという期待が高まる。

その一方で、有機ELディスプレーの供給問題から、非常に限られた数のデバイスが、第4四半期、つまり10月以降に発売されるとの見方があり、その価格も1000ドルを超える、と以前から報じられてきた。将来的には有機ELディスプレーが標準的となるようだが、まずはプレミアムモデルへの採用という形で供給体制が整うまでの時間稼ぎをするとみられている。

つまり、iPhone 8には、有機ELディスプレーを採用した新モデルに加えて、液晶ディスプレーを採用したこれまでの2つのサイズも用意される、という見方が大勢を占める。

実は、これら液晶ディスプレーを採用するiPhoneであっても、注目に値するモデルになりそうなのだ。

新モデルで採用されるとみられる共通仕様に、ワイヤレス充電があるといわれている。既存のアルミニウムの背面ボディでは、ワイヤレス充電への対応がしにくいため、iPhone 4時代のようなガラスの背面へと変更されるとみられる。つまり、有機ELディスプレーモデルでなくても、デザイン変更が施されると考えるのが妥当だろう。

2016年にiPhone 7をリリースしたため、これまでのルールであれば、2017年はiPhone 7のボディデザインを踏襲する「iPhone 7s」がリリースされるはずだ。しかしボディデザインが変更されること、10周年記念のモデルであること、そしてマーケティング上から、iPhone 7sをスキップして「iPhone 8」シリーズで統一されるかもしれない。

有機ELディスプレーを搭載するiPhoneは最上位モデルとなるだろうが、開発者のことを考えると、極端にプロセッサの性能を高めたり、カメラの性能やディスプレーの仕様などを大きく変更することは避けるべきだ。

特に価格が高いモデルでしか体験できないアプリを用意することは、開発者にとっても負担となる。iPhoneの魅力の片輪を担うアプリが、最上位モデルをサポートしないとなると、最上位モデルの体験が中途半端なものになりかねないからだ。

こうした理由から、たとえプレミアムモデルでなくても、新型iPhoneは買い換えユーザーにとって魅力的な存在になるよう、アップルは準備していると考えてよいだろう。

iPhone以外の新製品は?

スペシャルイベントでは、すでに発表されている新製品と、未発表の製品を一緒に発表することがほとんどだ。

アナウンスしてまだリリースしていないデバイスは、6月のWWDC 2017で発表したiMac Proと、同じイベントで披露され12月発売がアナウンスされているスマートスピーカー「HomePod」がある。iMac Proの発売のタイミングや、HomePodの詳細に関して、9月のスペシャルイベントでなんらかの言及が行われる可能性がある。

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