マツダ、4―6月期の営業利益は24%減 米国での販売競争激化、インセンティブ増加

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 8月2日、マツダが発表した2017年4―6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比23.9%減の399億円となった。研究開発費が拡大したほか、主力の米国市場での競争激化でインセンティブ(販売奨励金)が増加、同国での出荷減少が響いた。18年3月期(今期)の連結業績予想は据え置いた。都内で2月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai/File Photo)

[東京 2日 ロイター] - マツダ<7261.T>が2日発表した2017年4―6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比23.9%減の399億円となった。研究開発費が拡大したほか、主力の米国市場での競争激化でインセンティブ(販売奨励金)が増加、同国での出荷減少が響いた。18年3月期(今期)の連結業績予想は据え置いた。

会見した藤本哲也常務執行役員は、足元の米国販売について、セダンを中心に「競争がかなり激化している」と指摘し、「インセンティブが高止まりしている」と説明した。7月以降はSUV(スポーツ型多目的車)「CX―5」を中心として「グローバルでの反転攻勢に努めたい」と語った。

4―6月期の売上高は同3.3%増の8021億円、円安による為替差益が寄与した純利益は同72.4%増の366億円だった。世界販売台数は同1%増の37万7000台と4―6月期として過去最高だった。中国も過去最高で2割増の7万1000台、日本も同5%伸びた。一方、セダン系の販売が厳しかった米国は10%減の7万3000台だった。欧州も6万4000台と3%減少した。

今期の連結業績予想は従来通りで、営業利益予想は前期比19.3%増の1500億円。トムソン・ロイターが集計したアナリスト20人の予測平均値は1617億円となっている。今期の世界販売計画も従来予想の160万台を維持した。

同社は米国のほか、日本、タイなどの販売を引き続き成長原資としている。藤本常務は「グローバルでポートフォリオを展開しており、まだスカイアクティブ商品の需要は根強い」と述べ、「しっかりと台数を確保していくことで期初の営業利益目標の実現の可能性は十分にある」として計画達成に意欲を示した。

(白木真紀)

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