――インターネットの進歩で、棋譜を入手しやすくなったのも大きいのではないでしょうか。
大きいですね。昭和30〜40年代は大阪の棋譜を東京で入手するのに1~2カ月かかることもありました。棋譜データベースもありませんでした。だから、一つの新しい手を何度も使って勝利を重ねる棋士もいました。
私が若い頃は、対局が行われている将棋会館に行き、現地で勉強するとか、大阪から棋譜のコピーを取り寄せるとか、棋士個人が努力しないと最新の棋譜に触れることは難しかったのです。
その頃からすると、今は棋譜データベースがあり、当日の棋譜も容易に手に入ります。感想戦のコメントやプロ棋士の解説もすぐ読める。そういう意味では均等に情報が与えられていて、強くなるための情報に昔ほどの差がなくなっています。
プロはアマの模範となる手を指すべきか?
――5月の会長挨拶では将棋ブームを「一過性にすることなく」と発言されました。
将棋教室や将棋道場を訪れるファンが急増しています。おかげさまで連盟が発行している月刊誌「将棋世界」の部数も伸びています。アマの将棋大会の参加者も以前に比べて5割増し、大会によっては倍増というところもかなりあります。
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