「こまち」はコメじゃない!人名の列車名10選 ヨーロッパには多いが日本は意外に少ない

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6)特急「踊り子」<小説の登場人物>
(東京―伊豆急下田/修善寺)
「スーパービュー踊り子」(左)と並んで停車する「踊り子」(筆者撮影)

実在はしないけれど、小説に登場する人物を列車名にしたのが東京から伊豆急下田、修善寺へ向かう特急「踊り子」「スーパービュー踊り子」である。言わずと知れた、川端康成の小説『伊豆の踊子』に由来する列車で、185系のヘッドマークには「踊り子」のイラストが描かれている。

7)坊っちゃん列車<小説の登場人物>
(伊予鉄道)
道後温泉駅前に停車中の坊っちゃん列車(筆者撮影)

松山市内に路線網を張り巡らしている伊予鉄道のうち路面電車が走る通称「松山市内線」で運行しているSL風列車(実際はディーゼル機関車牽引列車)。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の主人公が乗ったとされることから「坊っちゃん列車」と命名されている。市内を走る観光列車で2編成あり、往時の姿の乗務員が活躍し、大人気である。

畏れ多い名前の俊足特急

8)特急「カムイ」<アイヌ民族の神>
(函館本線・札幌―旭川)
岩見沢駅に停車する特急「カムイ」(筆者撮影)

「カムイ」とはアイヌの神様、霊的存在である。「人」といって言いものかどうか、畏(おそ)れ多い存在ではあるが、モノではない人的存在ということで、ここに列挙しておきたい。畏れ多い存在を気やすく「スーパー」など付けていいものかと思っていたら、今回のダイヤ改正では礼儀正しく「カムイ」と変更された。ディーゼル特急が主体の北海道では貴重な電車特急で、俊足を誇っている。

次ページもうすぐ走り出すあのSL列車も…
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