LINE、今秋以降に音楽配信・ネット販売を開始 絶好調LINEの次なる一手
[舞浜 21日 ロイター] - スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)で音声通話やメールが無料でできるアプリ「LINE」を運営するLINE(東京・渋谷)は21日、新たなサービスを発表した。
2013年秋以降にビデオ通話や音楽配信、ネット販売を開始する。詳細はサービス開始時にあらためて公表する。
11年6月にサービスを始めた「LINE」は世界約230カ国で利用され、登録ユーザー数は8月21日時点で約2億3000万人。このうち国内は4700万人で、今年中に世界で3億人を目指している。これまでの音声通話やメール機能に加え、新たなサービス機能を付加してユーザーの満足度を高めるとともに、収益向上を図る。
ビデオ通話「ビデオコール」はテレビ電話機能を無料で利用できる。音楽配信「LINEミュージック」ではさまざまな楽曲を配信したり、購入した楽曲をLINE上で友人などと共有が可能。ビデオコールは今秋から全世界で開始し、ミュージックは今年中に日本からまず提供を始め、世界にも順次展開する予定。
森川亮社長は同日開いた戦略説明会で、これまで音声通話やメール、スタンプなどを提供し、「コンテンツプラットフォームとしての自信も生まれ、ユーザーも(新しいサービスを)求めていることが分かった」と新サービス導入の背景を説明し、「われわれが進化しなければ、ユーザーがすぐ離れてしまうという危機感がある」などと述べた。
ネット販売の「LINEモール」は「いつでもどこでも誰でもが売り手と買い手になれる手軽さが売り」(舛田淳執行役員)で、今秋から日本でのみ開始する。企業にモールへの出店を促し、ネット販売の場を提供するBtoC(法人から個人)だけでなく、ユーザー自身が直接物品を売買できるCtoC(個人から個人)も展開する予定だ。
(白木真紀)
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