米国株の有望業種は消費財、金融もなお注目

マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏に聞く(下)

前回に引き続き、マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏に、米国株式市場の今後についての見通しを聞いた。今回は「今後の注目セクター」や、米国株式で運用する際の注意点などにも触れてもらった。

欧州経済の底入れは、中国経済に好材料

――好調に見える米国株式市場ですが、秋以降のリスク要因として、中国をはじめとする新興国経済失速などの懸念材料があるのでは?

確かに中国経済の失速は、株価にとってネガティブ要因ではありますが、今、グローバルに経済を見ていくと、ちょっとしたポジティブサプライズがあるのではないかと考えています。

それは、欧州経済の回復です。

完全復活というには、まだ道のりが遠いのですが、少なくとも欧州経済に対しては、誰も、何の期待もしていなかったわけです。それが少しでも状況が良くなるとしたら、それはポジティブサプライズです。

欧州経済が少しでも回復すれば、中国の欧州向け輸出が回復しますから、徐々に中国経済にとってもプラス要因になるはずです。

確かに、中国経済に関してはシャドーバンキングの問題や不動産バブルの問題など、このところネガティブな話ばかりが続きましたが、欧州経済の回復を機に、少しずつ良い方向に動く可能性はあると考えています。

次ページバブル崩壊後、米国の消費スタイルは変わった
人気記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
GPIF運用改革の課題<br>ESG投資に乗り遅れるな!

厚生年金と国民年金の積立金約156兆円を運用するGPIF。アベノミクス初期に行われた運用改革が第2幕に突入。主眼はESG投資の拡大だ。ESG投資に出遅れる日本は変われるのか?